日本野球機構(NPB)は10日、7月度「大樹生命月間MVP賞」を発表し、阪神西勇輝投手(31)が19年9月度以来、3年ぶり3度目の受賞を果たした。阪神投手では今年5月のウィルカーソン以来となった。

7月は4試合に先発し、3勝0敗、防御率0・66と圧巻の成績を残した。西勇は「この7月、先発投手は全体的に阪神は良かったですし、打線の方がだいぶ、自分の中では心強かったというか、安心して投げられた部分がありました」。チームは7月の20試合で14勝し、全て先発投手に勝ち星がつき、先発防御率1・04と驚異的な数字を残した。

「先発投手みんなで刺激しあいながら、いい緊張感もありながら、お互いにみんなで切磋琢磨(せっさたくま)していった結果が、みんないい防御率でみんながいい成績を残せて、その中でたまたま自分が良かっただけで、それが今月(8月)また阪神のみんなで争えるように頑張っていきたいなと思いますけどね」

7月20日広島戦(マツダスタジアム)では、12年連続となる100イニングに到達。現役ではヤクルト石川、楽天岸と並ぶ最長記録だ。「周りのサポートもたくさんありますし、やるべきことを自分でやって、淡々とすることが良かったこともありますし、全てにおいて自分が起こした行動が間違っていなかったんだなというのは感じますね」と胸を張った。

先発陣の奮闘もあり、チームは9日を終えて首位ヤクルトに8・5ゲーム差まで迫った。残り39試合へ向け「チーム全体的にもやらないといけないというのは、みんなからすごく伝わってきますので。このままの流れというか、粋に感じて、自分の登板の時には常にできることを考えてプレーしていきたいと思います」と引き締めた。

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