西武中村剛也内野手(38)が、史上45人目の通算1000得点を達成した。

楽天戦の2回に自らの本塁打で生還し、節目に到達。9日の日本ハム戦で通算449号となる7号2ランを放ち、通算1000得点と450号本塁打の2つの偉業に、王手をかけていた。

「おかわり」の愛称で親しまれる、重量系スラッガー。これまで本塁打王6度に打点王4度。バットで実績を積み重ねて勲章を手にしてきたが、走塁意識も高かった。

中村が入団した時、2軍で打撃コーチを務めていた田辺徳雄現2軍野手特命コーチ(56)は当時を振り返る。

「足が速いわけではないけれど、走塁での打球の判断力がいい。他の選手が(ホームに)かえって来られないような打球でも、悠々とかえって来られる。野球勘がいい選手だなと」。

もちろん、打球の飛距離にも驚かされたが、出塁時の打球判断にも才能を感じ取っていた。

高校通算83発を放った大阪桐蔭時代は、隙あらば盗塁を狙っていたという中村。長打力だけでなく、常に次の塁を狙う意識と、最短距離でベースを回る小回りの利いた走塁技術も、1000回の生還を支えていた。

ちなみに、NPBだけでの2000安打は過去54人。45人目の1000得点は、それよりも希少な記録となった。

◆中村剛也(なかむら・たけや)1983年(昭58)8月15日、大阪府生まれ。大阪桐蔭では高校通算83本塁打。01年ドラフト2巡目で西武入り。本塁打王6度、打点王4度、ベストナイン7度。満塁本塁打は歴代最多の通算22本。15年プレミア12日本代表。175センチ、102キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2億円。

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