阪神西勇輝投手(31)が今季最多132球の熱投も報われず、7敗目を喫した。8回で自責3の4失点。4戦3勝で月間MVPに輝いた7月から続いていた個人の連勝も4でストップした。球団を通じ「(8回は)任せてもらったイニングだったので、最後まで粘り切りたかったです。また次回頑張ります」と悔しい思いを明かした。

出ばなをくじかれた。初回2死から連打され、平田に右前へのポテンヒットで先制点を献上。この時、右翼佐藤輝の三塁送球が大きくそれ、なお二、三塁にピンチが拡大。木下は三ゴロに打ち取ったかに思えたが、糸原がはじく適時失策で不運な2点目を失った。

足を引っ張られたが、2回以降は持ち味を発揮。徹底して低め、両サイドに丁寧に球を集め、7回まで追加点を許さなかった。だが、8回2死一塁で、木下に左中間に2ランを被弾。4点差に広げられた背番号16は天を仰いだ。それでも矢野監督は「勇輝は頑張っているけどね」と評価した。

今回の4連敗中に先発した青柳、伊藤将、才木、西勇はいずれもクオリティースタート(6回以上自責3以内)。試合をつくったが、大山に加え、中野や近本もコロナ陽性判定で離脱した打線の援護に恵まれず、最後に力尽きるケースが続く。連敗ストップは、13日の藤浪の快投に期待するしかない。【古財稜明】

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