ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、2年連続で100打点に到達した。2回無死、DeNA大貫からバックスクリーン左へ41号先制ソロを放ち、チーム103試合目で大台をクリア。昨季の112打点を上回るシーズン換算138打点のハイペースで、存在感を示した。だが主砲が打ってもチームは勝てず…。最大17・5ゲーム差あったDeNAに、6ゲーム差まで詰め寄られた。

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村上らしい豪快な1発で節目に達した。2回無死、DeNA大貫の2球目、真ん中に入った137キロカットボールを捉えてバックスクリーン左へ。「何とか先制点という気持ちで打席に入りました」。11日広島戦の第4打席から2打席連発となる41号で、5試合ぶりの先制点をもたらした。

昨年は9月26日中日戦で、史上最年少となる21歳シーズンでの100打点に到達。今季はそれより1カ月以上も速いペースだ。巨人岡本和に1打点及ばず昨季はタイトルを逃したが、今季は2位以下を大きく離して初の打点王は有力な状況。開幕前から「すべてタイトルを取れるなら取りたい。去年の成績より残すこと、さらにいい成績を残すことは絶対条件」と話していた通り、本塁打、打率を加え令和初の3冠王も射程圏に入っている。

残り3打席も3四死球で全打席出塁。だが主砲が出塁しても、勝利が遠い。高津監督はこの日、大幅に打線を組み替えた。山田と山崎をスタメンから外し、主に1番を任せてきた塩見を今季初めて3番で起用。しかし村上が塁上にいた4回1死一、三塁ではサンタナが二ゴロ併殺打。6回2死一、二塁もサンタナが一邪飛、8回1死満塁でも押し出し四球で1点を返すのがやっとだった。

最下位だった19年以来となる、今季ワーストの7連敗。4連勝と勢いに乗るDeNAとは、最大17・5あったゲーム差が6まで縮まった。2点を追う8回無死一、二塁では、塩見がバントを空振りし、二塁走者の丸山和が飛び出してアウト(結果は盗塁死)になるなどミスも出た。高津監督は「あそこで飛び出しているようでは…。バントも出来なかったし、走塁も。すごく大きなワンプレーだったと思いますね」と険しい表情だった。【鈴木正章】

○…2位DeNAに接戦で敗れ、今季ワーストの7連敗を喫した。2点を追う8回無死一、二塁、塩見のバント空振りで、二塁走者の丸山和が飛び出してアウト(結果は盗塁死)。その後、塩見は左前打で、2死満塁からオスナの押し出し四球にはつながったが、手痛い走塁とバントのミス。高津監督も「あそこで飛び出しているようでは…。バントも出来なかったし、走塁も。すごく大きなワンプレーだったと思いますね」と険しい表情だった。

▽ヤクルト・オスナ(5回に13号ソロ)「1打席目にミスショットしてしまったので、強引にいかず、しっかりと自分のスイングができました」

▽ヤクルト小川(6回8安打4失点で7敗目)「風が強く雨も降っていましたが、丁寧に投げることを心掛けていました。ソト選手へのホームランが甘く入ってしまって悔やまれます」

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