西武外崎修汰内野手が「1番」でピタリはまっている。逆転した4回。なおも2死一、二塁で、4点差に広げる貴重な8号3ランを放った。苦手意識もあった楽天田中将だったが、真ん中に入ってきた133キロスライダーを捉えた。「入るかどうか」と両手に残る感触はギリギリ。ただ打球は左中間席まで届いた。「逆転してましたし、思い切っていくことができた」。6回にも左中間へエンタイトル二塁打を放ち、2安打3打点だった。

まだ打率2割3分。数字は物足りないが、1番になると打率はグッと上がる。19試合で打率2割9分1厘、3本塁打、12打点。後半戦からは全試合で「1番」に固定され、存在感を発揮する。「(1番は)難しさを感じている部分もある」という。ただ、何とかもがき、結果につなげる。しぶとく出塁する姿だけでなく、同時に下位で作った好機を得点につなげる役割も光る。これで4試合連続打点にもなった。

チームも今季最多の16安打で、楽天生命パークで8連勝。今カードは昨季8勝15敗2分けで大きく負け越したが、今季は13勝5敗1分け。すでに勝ち越しを決めた。貯金は再び10。9~11日の日本ハム3連戦は1分け2敗と少し嫌だった流れも断ち切られた。【上田悠太】

▽西武辻監督(1番外崎の活躍) 1番に入ってから打線の回りがいい。外崎は打つ、守るだけでなく、足もある。1、2番に足があるのは大きいだろう。

○…与座海人投手が9勝目をマークした。サブマリン右腕は6回5安打3失点。球数78で、無四球の内容だった。2回に21イニングぶり失点を喫し、5回に渡辺佳に浴びた2ランは反省点だが、最少失点でしのいだ。「全体的にテンポ良く、ストライク先行でいけた」。昨季まで通算3勝だったが、2ケタ勝利に王手となった。

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