DeNA佐野恵太外野手(27)が、1試合2本塁打でチームを逆転勝利に導き、球団記録をさらに更新する横浜スタジアム14連勝を飾った。4回に一時同点の15号ソロを放ち、8回には決勝の16号ソロを放った。3冠王を視野に入れるヤクルト村上と激しい首位打者争いを繰り広げる中、打率3割2分4厘でトップをキープ。首位ヤクルトとの差を6に縮め、貯金は19年9月19日以来の6とした。

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佐野は青く染まった右翼席の方に右手を掲げ、ゆっくりと一塁に走り始めた。「角度もついていましたし、打った瞬間、入るなと。すごくいい手応えでした」。同点の8回無死、会心の特大アーチで、球団記録をさらに更新する横浜スタジアム14連勝を決めた。

「反撃」への号砲も、佐野のバットだった。1点先制された直後の4回無死。巨人戸郷の149キロの速球を右中間席に運ぶ同点の15号ソロ。5回に2点を勝ち越されても、6回に牧の適時二塁打、ソトの押し出し四球で追いつき、キャプテンの1発でケリをつけた。

首位打者争いでも、デッドヒートを繰り広げた。1回に右飛に倒れ、打率が3割2分1厘6毛に。阪神戦の1打席目に安打を放ったヤクルト村上が3割2分2厘3毛とし、一時的にトップの座を譲ったが、2本のアーチで再びトップを奪い返した。

巨人相手に同一カード3連勝を達成し、首位ヤクルトとの差を6ゲームとした。首位争いとともに、タイトル争いでもヤクルト村上はライバルとなる。「意識しないと言ったら、ウソになります」と前置きした上で、素直な思いを語った。

「野球選手として、負けたくない気持ちは常にあります。他の数字はとてつもなくすごいんで、打率だけでも勝ちたいなっていうのは思ってます」

ただ、最も重きを置くのはチームの勝利、それにつながる一打。「順位的にもAクラス争いをしているので、あまりそっちに気を取られることはなく、試合に臨めています」と目の前の一戦に集中する。

ハマスタ14連勝に沸くスタンドをお立ち台の上から見渡した。「これだけ多くのファンの方が足を運んでくれて、すごく僕ら選手にも応援が届きますし、ホームでしっかり勝てるようにというのは継続していきたいです」とさらなる連勝を誓った。【久保賢吾】