DeNAが、日本一を達成した98年生まれの2人が投打に活躍し、球団記録をさらに更新する横浜スタジアム17連勝に貢献した。先発の京山将弥投手(24)はプロ初アーチ&7回途中無失点で今季2勝目。4番の牧秀悟内野手(24)は3試合連続アーチで、新人から2年連続の20本塁打を達成した。チームは7連勝した19年7月以来の6連勝を達成。貯金を今季最多の9とし、最大17・5ゲーム差に開いていた首位ヤクルトに4差に迫った。

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どよめきが起こる中、京山は淡々とダイヤモンドを回った。1点リードの2回2死、カウント2-1からの144キロの高めの直球を強振。ハマスタ連勝中の勢いが乗り移ったかのように打球は伸び、左翼席最前列に飛び込んだ。お立ち台では「いつも1発いってやろうとは狙っているんで」とニヤリ。隣の牧から「えー!」と突っ込まれながら、「ホームランが出て良かったです」と笑った。

自身79打席目、通算2安打目の驚きの1発で自らを援護した。DeNAの投手では、18年7月10日の中日戦のウィーランド以来。日本人投手に限れば16年4月9日の山口(現巨人)以来のアーチだった。マウンドでも7月3日のヤクルト戦以来の先発で7回途中無失点で先発では今季初勝利をマーク。「勝てて良かったなと思います」と安堵(あんど)した。

この夏、甲子園を沸かせた後輩の活躍に刺激を受けた。母校の近江(滋賀)は甲子園でベスト4入り。投打でチームをけん引したのは、4番でエースの山田陽翔投手(3年)だった。「活躍を見ていて、本当にすごいなと思います。甲子園で10勝するのは本当に難しいことですし、尊敬する部分しかないです」。自身は3年夏、初戦の常総学院(茨城)戦に0-11で敗戦。後輩の活躍を称賛し、自らも投打で輝いた。

京山のプロ初アーチに燃えたのは、同学年の4番牧だった。2点リードの3回2死。3試合連続のアーチで2年連続の20本塁打を達成した。「あれ(京山の本塁打)を見せられたので、野手は何とかしないとまずいなと。京山さまさまです」。新人から2年連続の20本塁打は球団史上初で、5年連続を記録した91年の石井浩郎(近鉄)以来の快挙だった。

日本一を達成した98年生まれの2人がスタンドを沸かせ、球団記録をさらに更新する横浜スタジアム17連勝を達成。7連勝した19年7月19~27日以来の6連勝を飾った。26日からは4差に迫った首位ヤクルトとの首位決戦を不敗の“ハマスタ”で迎える。三浦監督は「今までやってきたことを変えずに。継続して、1個ずつ積み上げていく」と決意を込めた。【久保賢吾】

 

○…守護神山崎が、史上8人目の通算200セーブに王手をかけた。3点リードの9回にマウンドへ。3者凡退で締めて、今季29セーブ目とし「ここまで来られたのも仲間のおかげだと思っています。監督、コーチ、トレーナーさん、チームの関係者の方々に感謝したいです」。三浦監督は「今までよりも、一皮も二皮もむけた山崎康晃だと思います」と絶賛した。

○…伊勢とエスコバーが今季30ホールド目をそろって挙げた。初到達の伊勢は3点リードの7回1死一、二塁で登板し、ピンチを脱出。2年連続3度目のエスコバーは8回から登板し、1回を無失点に抑えた。同一シーズンに2投手が30ホールドを達成するのは球団初。三浦監督は「いい記録はどんどんどんどん、塗り替えてくれればと思います」と期待した。

▽DeNA三浦監督(京山のプロ初アーチに)「ビックリしました。よく思い切って振りましたし、本人が一番びっくりしていると思うんですけども。本当に完璧で、ナイスバッティングだったと思います」

▽DeNA楠本(1回に先制の4号ソロ)「バッティングカウントだったので、甘いボールを仕留めようと意識していた」

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