阪神佐藤輝明内野手(23)が、1軍公式戦で初めて二塁の守備に就いた。7回裏の守備で三塁から移動。無死一塁で、さっそく二塁への小フライにダッシュで追いつき、きっちりとキャッチした。

その後、1死一塁で溝脇の二ゴロを捕球し、併殺を狙って二塁へバックトス。これが乱れたものの、遊撃中野が態勢を崩しながらもキャッチし、二塁フォースアウト。ゲッツー完成とはならなかったが、仲間に助けられながら懸命にプレーした。

佐藤輝は3月12日の中日とのオープン戦で「人生初」の二塁守備に就いていた。その際は併殺プレーを含む4度の守備機会をミスなくこなしていた。公式戦での二塁守備を「オープン戦でもやりましたし、何があるか分からないので、これからもしっかりと自分にできる準備をしていきたいと思います」と冷静に振り返った。

右翼と三塁が本職で、春季キャンプでは二塁の守備練習は行っていない。3月10日のシートノックで初めて二塁に就き、矢野監督は「可能性のあることはやっていこうかなと。1年間長いし、いろんなことがね。誰かがコロナになっちゃったとか、もちろんありうるし。想像したくないけどケガというのもある。調子が上がらないということもある。そういうことを考えると、いろんなオプションをやっておく必要があるのかなと」と説明していた。

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