ソフトバンクが北の大地で10年ぶりの屈辱を味わった。

日本ハムの先発ポンセに12年10月8日のオリックス戦(当時ヤフードーム)以来となるノーヒットノーランを喫した。売り出し中の「筑後トリオ」の野村大、増田、谷川原のバットも助っ人右腕の前に沈黙した。出塁は初回グラシアルの死球と9回ガルビスの四球のみ。巧みにストライクゾーンで勝負してくるポンセの前に打線は凡打を重ねてしまった。

「ノーヒットノーランされようが1敗は1敗や。ノーヒットノーランされたら5敗じゃないんで。明日また切り替えていくしかないんでね。以上。よろしいですか」。試合後の藤本監督は一塁ベンチ裏に引き揚げてくると、悔しさを押し殺してそう言った。

ポンセとの前回の対決(19日、ペイペイドーム)では柳田の先制2点適時打など6回4得点。この日の試合前に、藤本監督はポンセ攻略に向け「期待」と「不安」の2つの要素を挙げていた。打線をけん引する「筑後トリオ」について「ガムシャラにやっている。いい経験している。自信にしてほしい」と期待を寄せつつ「ポンセに対しては難しいかな。3人ともああいう投手はあまり好きじゃないんじゃないかな。ある程度ボールが(ストライク)ゾーンの中で暴れてくる。絞りにくい。それをどう対応していくか僕の楽しみ」と話していた。結果は吉と出なかったが、8回には二遊間への打球に野村大が一塁へヘッドスライディング。中島卓の好守に阻まれたが、必死さは失わなかった。

西武も敗れ首位の座は守った。そう、1敗は1敗。「屈辱」をバネにV戦線を駆け抜けるしかない。【佐竹英治】

▼ソフトバンクが相手先発投手にノーヒットノーランを許したのは、12年10月8日のオリックス西勇輝以来、前身球団も含めて8度目。日本ハム戦では初めて許した。今年は東浜が5月11日西武戦でノーヒットノーランを達成したが、今回は許す形になった。前回は小久保裕紀(現2軍監督)の引退試合で、当時21歳の右腕に1四球のみで9奪三振。小久保も3打数無安打に抑えられた。

▽ソフトバンク泉(4回から緊急登板し2回無安打無失点)「急きょの登板でしたが、自分の投球をして試合をつくることだけを考えました。役割を果たすことはできたと思います。明日からもチームの力になれるように頑張っていきます」

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