神宮で56号なら1億円の家!! ヤクルトは4日、村上宗隆内野手(22)が神宮球場で放つ56本目以降の本塁打に対し、トップスポンサーを務めるオープンハウスが「特別ホームラン賞」として、「好立地の東京の家」(上限金額税込み1億円)を贈呈すると発表した。

同社の看板および、特設ホームランゾーン以外に打球が入った場合に進呈。立地や間取りはシーズン終了後に村上選手と相談し、決定するという。

ここまで50本塁打を放っている村上は、大きな“ご褒美”について「すごくありがたいという気持ちですし、すごくやりがいがあります。すごく応援されてるなと思います」と話した。

◆オープンハウス・ホームラン賞 ヤクルトの選手が神宮のオープンハウスの看板にホームランを直撃させたら東京の家1軒をプレゼントされる夢企画だ。16年にスタート。バックスクリーン上部の時計横の看板に直撃させると「東京の家1軒プレゼント」となったが推定飛距離160メートルの歴史的特大アーチが求められた。17年には、つば九郎が「やしゅだけずるい」と提案し、27奪三振と投手にも設定。18年はトップスポンサーとなり、バックスクリーンにも広告を増設したことで一気にチャンスが拡大。19年は広告のロゴサイズを2倍に。20年は右翼席上段に「特設ホームランゾーン」を設置した。年々、エリアが広がるも、あまりの難易度の高さに創設7年目を迎えたが、ここまで達成者はゼロ。今年開幕前は山田が「ちょっと左打者が有利。今年も達成者がいなかったら、来年はレフトスタンドにも(看板を)つくってほしい」と右打者救済を希望していた。

▽球場懸賞アラカルト

◆看板弾 東京ドームのスコアボード両サイドにある広告看板に打球を当てるとスポンサーから選手に100万円相当の賞金、または賞品が贈られてきた。開場3年目の90年から設定され、現在まで通算109本で個人では巨人松井が9本。最長弾は阪神金本、横浜ウッズの155メートル弾。

◆スピーカー弾 90年6月、近鉄ブライアントが東京ドーム天井のスピーカーを直撃し初の認定本塁打。以来、音響メーカーが300万円の賞金をつけた。

◆フェンス弾 98年、福岡ドーム(現ペイペイドーム)に珍しい企画が登場。福岡銀行が企画し、右翼ポール際の外野フェンスに同行キャラクターのラッコがグラブを構えたイラストが描かれており、そのグラブ(大きさ約70センチ×70センチ)に当てれば100万円。フェンス直撃に対する懸賞は史上初も、ピンポイントで当てるのは本塁打より難しいと言われた。

◆1億円弾 バンテリンドームのバックスクリーン最上部左に名古屋名物みそカツの老舗「矢場とん」の看板があり、当てると1億円。ただし推定飛距離180メートルが必要。かつて別会社も同位置の看板弾に1億円を設定していた時に西武栗山が同僚の中村と雑談。「どうやったら当てられるか?」と振ると「180キロの直球を折れないバットで真芯で捉えられたら180メートル飛ぶ」と、おかわり流の回答。

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