SUBARUが、延長タイブレークの末にサヨナラ勝ちし、5大会ぶり17度目の日本選手権出場を決めた。

東洋大OBが、恩師の高橋昭雄前東洋大監督へ感謝の白星を届けた。

0-0で迎えた4回、先頭の山田知輝外野手(24=東洋大)が右翼スタンドへ先制のソロ本塁打を放った。

先発の最速147キロ左腕、阿部博光投手(25=東洋大)は、抜群のコントロールで試合をつくった。9回を被安打5の5奪三振で1失点。タイブレークの末に勝利し「最高でした」と喜んだ。

6日、高橋前監督が亡くなったと連絡が入った。試合前には「今日は高橋さんが見ているから、東洋(OB)で勝たないとな」と話し合ったという。大学3年まで指導を受けた監督は怖い存在だったが、阿部は「社会人になって、言っていたことが深かったんだなと分かった。もっと教えてもらえればよかったと思いました」。

東洋大のベンチには「すべては声」という言葉が額に入って飾られていた。社会人でプレーするようになり「声や覇気、気持ちや執念の大事さを改めて感じました」。これからも、教えを胸にプレーする。