「村神様」が「世界のホームラン王」に肩を並べた!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が55号3ランを放ち、日本選手最多となる64年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打に並んだ。5点を追う9回2死一、二塁、巨人大勢から左中間席へたたき込んだ。4回には巨人菅野からも54号ソロ。1試合2本以上のマルチ本塁打は今季12度目となり、11度で並んでいた85年バース(阪神)、85年落合(ロッテ)、13年バレンティン(ヤクルト)を上回る日本記録となった。

64年王は高卒6年目の24歳で、55号はチーム最終戦(140試合目)の9月23日大洋戦の5回に佐々木から放った。2人のペースを比較すると、王が18号を打ったチーム35試合時の村上はまだ9本。村上は6月にペースを上げ、38号で王96試合、村上95試合と初めて逆転。55号は王より12試合早く打った。2人の違いは本塁打の方向。同じ左打ちだが、王は右翼へ引っ張った1発が全体の約9割を占める49本に対し、村上は半分以下の24本。村上は左翼へ18本、中堅へ13本と広角に打った。また、村上は走者がたまった場面でよく打ち、3ランが10本、満塁も4本。ソロと2ランで50本の王は1発による打点が88点だったが、村上は106点。本塁打だけで100打点以上挙げたのは村上が初めてだ。