ソフトバンクが楽天に勝利し、5連勝。優勝マジック「11」を点灯させた。2年ぶりのリーグ優勝へ、いよいよカウントダウンが始まった。

2回1死満塁で中村晃外野手(32)が先制の中犠飛を放った。3回には4番柳田悠岐外野手(33)が19号2ランを放つなど3長打を集めて3点を追加。5回にも2得点など、序盤からコンスタントに得点を重ねた。先発の和田毅投手(41)も5回4安打無失点と好投した。

苦しみながら、勝ってきた。シーズン序盤に栗原が左膝前十字靱帯(じんたい)断裂、左外側半月板損傷の疑いで離脱。その栗原に代わって躍動していた上林も5月に「右アキレス腱(けん)断裂」と診断された。中日からFAで加入したリリーフエースの又吉も7月に右足甲を骨折した。

コロナ禍にも襲われた。6月に和田、グラシアル、藤井、嘉弥真、甲斐ら主力選手が続々と感染。チーム全体で計18人が感染し、1軍2試合が中止になったこともあった。8月下旬には柳田、三森、周東、牧原大、柳町らが陽性判定。シーズンを通して戦う主力野手は今宮しかいない。

そんな相次ぐ緊急事態を、選手層の厚さでカバーしてきた。栗原、上林の穴には3年目柳町が台頭。又吉の代わりには、26歳の藤井が「8回の男」に定着し、26歳松本も7回を任されるようになった。8月下旬のコロナ禍では、増田、野村大、谷川原、正木ら若鷹が躍動。いつもは2軍本拠地のタマスタ筑後で汗を流す若手になぞらえ、「筑後ホークス」と呼ばれた。ベストメンバーとは程遠い戦力で、8月23日楽天戦では20安打15得点を奪った日もあった。

17~20年には4年連続日本一に輝いた。昨年の4位から、栄光を取り戻すべく、チーム一丸でマジックナンバーをともした。

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