巨人が逆転勝ちで今季最後の「伝統の一戦」(10勝14敗1分け)を締めくくった。

1点を追う5回に2死三塁から吉川が同点の適時二塁打。今季ここまで28イニングで無失点に抑えられていた阪神の先発西勇から初得点を奪った。直後の6回に中田翔が22号勝ち越しソロ、ポランコも22号ソロで続いた。

1点差に迫られるも9回は守護神大勢が8日DeNA戦以来の33セーブ目をマーク。CS圏内の3位阪神と0・5ゲーム差に肉薄させた。

原辰徳監督の試合後の一問一答は以下の通り。

 

■大事な一戦、1点上回った

-阪神との最終戦。接戦を制しての勝利

「いやいやもう、我々は追う立場ですから。非常に今日の一戦というのはね。まあ、これからももちろん大事になってきますけど、両軍ともに大事な試合だということ。その中で1点を上回ることができたというのは良かったと思います」

■戸郷がハーラートップタイの12勝目をマーク

-戸郷の投球は

「ここのところ、いいピッチングをしながらなかなか打線が援護できていなかった。今日も打線が援護、というのはなかなかできなかったと思いますが、同点に追いつき、そして逆転、2点差をつけたという中で、何とか7回というイニングが。最少失点に抑えてくれて、リリーフ陣がしっかり守ってくれたという点では、今年なかなかできていない我々の野球というものがですね、今日は非常に良かったと思います」

■4番中田が見事なホームラン

-中田が勝ち越し本塁打

「いやいや、頼もしい限りですね。非常に良かったし、もう少し3番、5番、この2人が援護できるといいなと思いますが、しかし、見事な逆転のホームランだったと思いますね」

■非常な大事なゲーム

-9連戦、明日以降の戦いへ

「1戦1戦がね、非常に大事なゲームですし。今日もベストを尽くし、明日も当然ベストを尽くして戦っていきたいと思います」

■今季無得点だった最後に西勇に土をつけた

-今年得点できなかった阪神西勇から、まず吉川が

「なんせ、対戦成績がみんな悪くてね、彼に対して。非常にいいピッチングをされたんでしょうけど、最後に彼に土をつけたというのはね、まあこれからもどうなるかわかりませんけど、よかったかなあと思いますね。まあしかし、非常に苦しんだ投手ですね」

■ウォーカーの取り組む姿勢が出た

-ウォーカーの三塁打も大きかった

「大きいですよ。打った瞬間から全力疾走。当たり前とはいえ、やっぱりあそこでツーベースで終わらずスリーベースに行ったというのは、彼の取り組む姿勢というか、そういうものがああいうところに出るんだなという気がしましたね」

■プレッシャーがかかる中でいいリリーフだった

-戸郷を変えて高梨から1点を守る継投に

「そうですね。本当はまだ7回投げ抜いてほしいというところはありましたけど、ヒット、フォアボールという中でね、1点に抑えた。1点で、まあリリーバーは非常にプレッシャーがかかる場面だったでしょうけど、いいリリーフでしたね」

■着実に全てを肥やしにしている

-大勢も厳しい場面でピシャリと

「さまざまな経験の中で着実に全てを肥やしにしているという、非常にいいと思いますね」

【関連記事】巨人ニュース一覧