今季限りでの引退を発表した阪神糸井嘉男外野手(41)が17日、今季最後の巨人戦で東京ドームに別れを告げた。

出場選手登録はされなかったが、試合前練習に参加した。試合後は左翼でチーム全体のあいさつを終えると、整列から飛び出して3度お辞儀。糸井コールも浴び、「ここまで頑張ってきて、ほんまに良かった。さっきの声援も味わったことがないような体験でしたので」と感謝した。

練習前には巨人原監督、日本ハム時代のチームメート中田らと談笑。原監督から「良い言葉」をもらい、「もう胸の中にある」と喜んだ。フリー打撃では「振り絞って打ちました!」と、柵越え2連発や右翼席中段への大飛球も披露。最終スイングを終えると、観客からの拍手に帽子を取った。「(登場曲の)『SHAKE』も流していただき、ジャイアンツファンの方からも拍手をいただいた。今日僕のことを見に来てくれたタイガースファンの方にも感謝の一礼をできました。良かったです」。万感の表情で球場を後にした。

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