中日高橋宏斗投手がヤクルト村上を2三振&左飛と沈黙させ、7回1安打無失点で6勝目を手にした。連覇目前のヤクルトには今季4戦4勝。高卒2年目で1軍デビューした右腕が王者封じで急成長を印象づけた。

157キロのストレートがうなりをあげた。村上との2度目の対決となった4回。カウント2-2から投じたこの試合最速のストレートはバットを振らせることなく外角に決まった。

2回の第1打席でも152キロで空振り三振。7回も直球で左飛に打ち取った。4日の対戦では今季2本目の本塁打となる51号を浴び「実力の差です。打たれるべくして打たれました」と話してからわずか18日。リベンジを果たした右腕は「(村上は)相当怖かったですが、四球で逃げることはしたくなかった。やるしかないと思っていた。きょうは真っすぐがよかったです」と声を弾ませた。

許した安打は山下の内野安打のみ。13日のDeNA戦に続く7回1安打投球は確かな成長の証しだ。奪三振数も132個となり、巨人戸郷の141に次ぐ2位につけた。立浪監督は「宏斗は申し分なかった」と満点をつけ、27日からのDeNA4連戦で初の中6日となる登板も示唆した。今季ラスト登板も注目だ。