巨人が決定打を欠き、今季10度目の完封負けを喫した。DeNA投手陣を崩しきれず、連勝は3でストップ。CS出場圏内の3位をキープするも、4位広島とのゲーム差が0・5に縮まった。

絶好機の凡打が痛すぎた。3点を追う8回。吉川の安打、坂本が四球でつなぎ、丸は相手の失策を誘い、無死満塁。DeNAの4番手伊勢に対し、4番中田は、浅めの右飛で犠飛にも届かず。続く、岡本和は外角直球に手が出ず、見逃し三振。代打中島の勝負手も二飛に封じ込まれた。

3回にも安打と2四球で2死満塁の好機をつくったが得点は奪えなかった。あと1本、1点が遠い苦しい展開に、原監督は「8回もそうだけど、全体的な部分で打ちあぐねたというところでしょうね」と振り返った。散発5安打で約1カ月ぶりの無得点での敗戦に「どういう状況であっても、9人のスターティングメンバーがやっぱり襲いかかるということですよね」と求めた。

大混戦のCS争いは残り5試合で決する。9月に入ってから2度の3連勝を含む、10勝5敗1分けとチーム状態は上向き。次の一戦へ切り替える。【為田聡史】

○…巨人井上が23日中日戦(バンテリンドーム)でプロ初勝利を目指す。今季3試合に先発し、まだ5回を投げた経験がない。7月に育成契約から再度支配下に上がったプロ3年目の左腕は、CS進出へ大事な一戦に「初回からいいリズムがつくれるようテンポ良く投げて、強い気持ちで向かっていきたい」と意気込んだ。

▽巨人メルセデス(6月4日以来の勝利はならず7敗目も、5回を4安打1失点)「初回の失点を引きずらず、集中して気持ちを切り替えた。しっかりと自分のピッチングが出来た」

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