逆転連覇へオリックス平野佳寿投手(38)が残り2試合の必勝快投を誓った。18日に体調不良を訴え、特例2022の対象選手で出場選手登録を外れていたが、27日楽天戦(京セラドーム大阪)で戦列復帰した。5点ビハインドの9回に7番手で登板。12日ぶりと間隔は空いたが、最速150キロを計測。11球で3者凡退に片付けた。

「順調です。(残り2試合は)そのときに(状態の)いいピッチャーがマウンドに上がって自分の仕事をするだけ。(起用は)監督、コーチが決めること。僕もしっかり任されたところで投げるように準備していきたい」

38歳右腕の言葉は力強い。中嶋監督は「(復帰登板で)無事に投げられた。いるだけで、みんなの薬。安心の材料」と今季47試合に登板し2勝2敗28セーブ、防御率1・40の存在感をたたえた。

チームは残り2試合。首位ソフトバンクの勝敗次第だが、逆転での連覇には2勝が必要になりそう。平野佳は「優勝争いできてることは僕にとっても、チームの若い子にとってもいい経験。みんなであと2試合、頑張って勝ちにいきたい」と力を込める。今季最終戦の「10・2決戦」までもつれれば、胴上げ投手の可能性もあるクローザーが、懸命に腕を振る。【真柴健】

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