楽天がソフトバンクに敗れ、2年ぶりのBクラスが確定した。先発滝中が1回に2四球に4安打と乱れ、いきなり4失点。それでも打線が奮起し、3回までに島内の2本の適時打などで同点に追いついた。しかし、5回に3番手安楽が今宮に勝ち越しの右前適時打を献上。6、8回は得点圏に走者を進めたが、無得点。首位相手に競り負けた。

今季、序盤は貯金を最大18まで伸ばして首位を独走したが、急失速。石井GM兼監督は「これ以上負け込んだらいけない、この試合でなんとかというところが。まだチームには強さがないというところです。自分をはじめ」と唇をかんだ。

先発が踏ん張れず、打線はあと1本が出ない。この日も今季を象徴するような敗戦だった。先発投手の防御率は3・70でリーグワースト。指揮官は「先発投手陣の整備が6月以降すごく難しかったのはある」と言った。打線は茂木や岡島、西川らの不調が続いた。それに割って入る若手が現れず、ベテランたちに頼らざるを得なかった。9年ぶりのリーグ優勝と日本一が消滅。「結果なので受け止めて。チームとしてどういう部分でそこにたどり着けなかったのか。いろいろ考えたい」と肩を落とした。【湯本勝大】

▽楽天滝中(先発し1回4安打4失点で降板) 腹をくくって投げたんですけれど、これが僕の現在地です。大事な試合でチームの皆さんに迷惑をかけてしまって申し訳ないです。

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