ソフトバンクがついに優勝へのマジックナンバーを「1」とした。同時に和田毅投手(41)がNPB通算150勝を達成。残り2試合を残し、悲願のゴールテープが目の前に見えた

和田は初回から全開だった。3回までは無安打投球で楽天打線を封じた。4回に1点を失ったが、百戦錬磨の左腕は動じない。5回2安打1失点に抑え、6回以降は盤石のリリーフ陣にゆだねた。

打線も41歳のベテランを援護した。0-0の4回には打者一巡の猛攻で一挙3得点。2番牧原大が遊安打で出塁し、4番柳田が先制の中越え適時二塁打を放った。5番デスパイネ、6番中村晃、7番今宮も続き、涌井に5連打を浴びせた。6回にはデスパイネのソロと柳町のスクイズで2点を追加。前日29日の同戦では初回に打者一巡で4得点を先制した。数々の優勝経験があるソフトバンクは、ここぞの試合で集中力が違う。

藤本博史監督(58)は試合前、「(2位の)オリックスは全て勝つと考えている。自分たちが勝ってマジックを減らしていく」と話していた。言葉通りに杜(もり)の都で2連勝。2年ぶりのリーグ優勝は、10月1日西武戦、ベルーナドームで決める。