日体大が武蔵大に2連勝。2つ目の勝ち点を獲得した。ドラフト上位候補の二刀流・矢沢宏太投手(4年=藤嶺藤沢)は今季初となる「4番DH」で先発出場。二塁打など4打数2安打と活躍し「(味方)投手陣も抑えられて、打撃も全体的に内容のあるアウトが多かったと思います。武蔵大相手に対応が出来た」と笑顔で話した。

この日のテーマは「全打席内容のある結果」。凡打でも進塁させたりと、状況に応じて広角に打ち分けることを目指した。

2-3と1点を追う6回無死では、チェンジアップを左翼へ流し二塁打。その後三塁へ進むと、6番の松本佳高外野手(4年=初芝立命館)の三塁ゴロの間に生還した。4-3の7回無死一、二塁では右翼後方へ飛球を放ち、右飛とはなったが進塁打で貢献した。

二塁打は「引っかけないように。方向というより、どう捉えるかを意識しました」。右飛は「ゾーンを上げて外野まで飛ばしていこうと。進塁打ということで、内容のある凡打だったと思います」と、それぞれの打席で意識設定し、実現させた。これには視察した巨人内田強スカウトも「方向性を出して打つというのは、バットコントロールがないといけない。なかなか出来ないことです」と高評価だった。

古城隆利監督も(53)「ここ数日、打撃の調子が良いです。今年一番」と評するなど、打者としての進化が止まらない。今カードを勝ち取ったことで、優勝も見えてきた。矢沢は「本当に勝ちたいです。スムーズに行った場合あと3試合。勝ちたい。優勝したいです」と言葉に力を込めた。20年秋以来の優勝へ、日体大の勢いは止まらない。