阪神佐藤輝明内野手(23)が、チーム唯一となる全試合出場で2年目のレギュラーシーズンを締めくくった。この日は「6番右翼」でスタメン出場し4打数無安打だった。試合は延長12回、4時間超えの熱闘の末、引き分けに終わった。

大卒2年目以内の野手では81年岡田彰布、05年鳥谷敬に次ぎ球団3人目。いずれも2年目で達成しており、球団のレジェンドに続く記録となった。

試合後には「ホームランを増やすということができなかったので、それは来年に向けて頑張ります」とコメント。全試合出場については「多く試合に出られたということなので、すごくうれしいですし、この先も続けていきたい」とうなずき、「去年もそうですけど、毎日、同じように体は動かないので、そこらへんの感覚、調整、体調管理の面がまだできることはあるんじゃないかなとは感じました」と振り返った。

今季は開幕4番でスタート。昨季24本だった本塁打は、2年目20本でフィニッシュした。ただ、本塁打以外の数字は軒並み良化。173あった三振数は137に激減。打率、打点、安打数などほぼ全ての成績が1年目を上回った。

昨季はNPB野手ワーストとなる59打席連続無安打とどん底を味わったが、今季は長期スランプなく乗り切り、新型コロナ感染や故障離脱もなかった。強い体とたくましい精神力が光った。

8日からはクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージのDeNA戦(横浜)。昨季のCSファーストステージは3位巨人に連敗し、敗退。佐藤輝自身は2戦目で適時二塁打を放ったが、初戦は代打での出場にとどまるなど不完全燃焼だった。

◆佐藤輝の1年目と2年目の主な成績比較 ※項目、1年目成績→2年目成績

▼試合 126→143

▼打率 2割3分8厘→2割6分4厘

▼打席 455→603

▼安打 101→143

▼二塁打 25→35

▼三塁打 0→8

▼本塁打 24→20

▼打点 64→84

▼得点 56→70

▼三振 173→137

▼四球 25→51

▼盗塁 6→11

▼出塁率 2割8分4厘→3割2分8厘

▼得点圏打率 2割4分5厘→2割5分