今季で引退するヤクルト坂口智隆外野手(38)と内川聖一内野手(40)が有終の美を飾った。

2番右翼で先発出場の坂口は初回1死走者なしで、DeNA坂本から左前打。「最後の近鉄戦士」の通算1526安打目に、スタンドから歓声が起きた。3回無死一塁の第2打席は遊飛に終わったが、ベンチで立って拍手するチームメートたちに迎えられた。

内川聖一内野手(40)は5番一塁で出場。初回2死三塁では、いい当たりの中飛。1-2の3回1死一、二塁では、左翼線へ同点の適時二塁打を放った。二塁ベース上では涙を浮かべた。「今までいろいろ悩みながら打席に立っていましたが、今日くらいは何も考えずに立とうと思って打席に入りました。今日の2打席がヤクルトにきて一番良い当たりの打球が打てました」と語った。

2人とも4回表、いったん、それぞれの守備位置に就いてから交代がアナウンスされた。高津監督の粋な計らい。ファンに最後のユニホーム姿を披露し、大きな拍手の中、自軍ベンチへと引き揚げた。チームメートたちと抱擁。村上宗隆内野手(22)も涙を流して別れを惜しんだ。

DeNAベンチも全員が立ち上がって拍手を送った。

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