慶大のエース増居翔太投手(4年=彦根東)が現役最多15勝目をマークした。法大戦に中1日で先発し、6回途中3失点。打線の援護もあり、白星を手にした。チームは勝ち点3で並んだ首位明大と、15日からの第6週で直接対決に臨む。敗れた法大は、16年秋以来5年ぶりに、最終節を勝ち点0で迎えることになった。

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エースが腕を振った。8日の法大戦で先発し、115球で初の完封勝利を挙げた増居が中1日で先発。「全力で腕を振って入ることを意識していた」と、初回に背負った1死二塁のピンチを2者連続三振で切り抜けた。5回2/3を被安打6の7奪三振。3点を失ったが、序盤から打線の援護もあり、現役最多の15勝目をマークした。「(15勝は)強力な味方の援護で積み上げてきたもの。慢心しないで、次の試合に切り替えたい」と冷静に話した。

前日9日の同戦はベンチ外だったが、スタンドで観戦。ストレッチなど軽めの調整をして疲労を抜いた。大学ラストシーズンも終盤。15日からの第6週は勝ち点3で並ぶ首位明大との直接対決となる。試合後の会見で「(初戦の先発に)いきたいなと思います」とアピール。堀井哲也監督(60)は笑顔で「(増居が)フル回転です」と期待を込めた。

◆優勝のゆくえ 第6週は、勝ち点3で並ぶ首位明大と2位慶大の直接対決。明大が2連勝し、立大と対戦する3位早大が1敗でもすると、明大の16年以来の春秋連覇が決まる。