共栄大が最終回に勝ち越し、創価大に先勝。優勝へ望みをつなげた。

3-3で迎えた9回表、2死一、二塁から泉内匠之介外野手(2年=済美)は「先輩方が泥くさくつないでくれたので、なんとか1本打ちたいと思いました」と、カウント1-1から甘く入った直球を中前に運んだ。二塁走者が本塁へ滑り込み、間一髪セーフ。泉内は一塁上でガッツポーズを見せた。

この勝ち越し打で一気に流れは共栄に傾いた。なお2死満塁から四球を選び押し出し。熊谷凌内野手(4年=青藍泰斗)が右前適時打。この回3点を挙げ試合を決めた。

スタンドからは、大きな応援が選手たちを後押しした。コロナ禍で、今季、部員全員がスタンドで応援するのは今日が初めて。新井崇久監督は「久しぶりに部員の仲間たちが応援に来てくれたので、今日みたいに粘り強く全力を出すことができたんじゃないでしょうか」と、チーム一丸の勝利に笑顔を見せた。

相手は、ドラフト候補に挙がる門脇誠内野手(4年=創価)を擁する創価大。泉内は「うちはプロに行くような選手はいなくて個々の力では勝てませんが、全員が泥くさくつないで、明日も絶対に勝ちます!」と2連勝を誓った。