青学大が終盤7回に駒大投手陣を捉え、一挙7点を挙げて逆転勝利した。

0-5で迎えた7回。4点を挙げ、なお2死一、三塁のチャンス。2番山中稜真外野手(4年=木更津総合)が起死回生の1発を放った。逆転の3ラン本塁打。この回、7得点。5点差を一気にひっくり返した。

このままでは終われない-。3週目まで首位に立っていたが、4週目で中大相手に勝ち点を落とし、国学院大に首位を明け渡した。首位を奪還するためにも、負けるわけにはいかない。5点を先行されたが、ベンチからは「ここからだぞー」と声が飛んだ。粘り強くヒットと四球でつないで迎えた逆転のチャンス。山中は「みんながつないでくれた」とチームの思いをバットに込めた。「あきらめずに気持ちを引き締めて練習してきた。明日に向けて準備します」と、優勝への望みをつなげた。

安藤寧則監督(45)は大逆転での勝利に「ひっくり返した事実は、積み重ねの力」と、選手たちの努力を評価。チームの底力を証明した。最後まで優勝だけを見つめ、戦い続ける。

▽駒大・大倉孝一監督(5点のリードを守れず逆転負け)「入れ替え戦が決まって、いろいろ試しながらです。打線は上向いてきたかなと思う。これを時間のある限り続けてくれれば」

◆優勝の行方 青学大が王手をかけたが、19日の2回戦で駒大に敗れ、国学院大が亜大に勝つと、再び国学院大が浮上する。両校が3回戦に勝った場合、国学院大が勝ち点4、9勝4敗、青学大は勝ち点4、8勝4敗。国学院大が上回る。中大は日大に連勝して勝ち点4、8勝4敗。国学院大と青学大が勝ち点を落とせば、逆転優勝。青学大が2勝1敗なら同率で決定戦へ。亜大は国学院大に連勝し、青学大、中大が勝ち点を落とせば可能性が残る。勝ち点3、7勝5敗。国学院大と並び青学大1勝2敗なら3校の決定戦になる。