東芝の吉村貢司郎投手(24=国学院大)はヤクルトが1位指名し、交渉権を獲得した。事前にヤクルトが1位指名を公表していた。

右腕ながら、一塁方向に左足を蹴り出してから始まる独特なフォームの持ち主。最速153キロの直球に空振りを奪えるフォークなど、5つの変化球を操る本格派だ。

今月6日に行われたヤクルトとの練習試合では、3回を3安打7奪三振無失点と好投。村上宗隆内野手からも空振り三振を奪い、「自分の球が通用するのか楽しみだった。自信になった部分は少なからずあります。いい感じで投げられたので良かったです」とコメントしていた。

東京都・足立区出身、183センチ85キロ、右投げ右打ち。

▽ヤクルト斉藤スカウト スピンの効いた直球と落差があるフォークが武器。即戦力として開幕ローテーション入りに期待。

 

○…ヤクルト高津監督 投打ともに、高校生、大学生、社会人と、すごくバランス良く交渉権を獲得出来たとところは、非常に満足出来るドラフトだった。来年、再来年だけじゃなく、その先のスワローズを引っ張ってくれる5人だと思っています。数年後にチームの中心となって活躍してくれるんじゃないかなと。点数はつけられないですが、非常に満足しております。

○…4位知内・坂本投手 指名を受けた瞬間、満面の笑みを浮かべた。同校初、離島の北海道奥尻町出身では元阪急、オリックスの佐藤義則氏(68)以来46年ぶりとなるプロ野球選手の誕生。「支えてくださった島の方にも恩返しができたらいいな」。部員らに胴上げされた後、さっそくヤクルトを飲み干し「おいしいです」と笑った。