将来ちゃうよ、今よ-。阪神岡田彰布監督(64)が21日、ドラフト1位の中大・森下翔太外野手(22)に1年目からのクリーンアップ奪取を指令した。指名あいさつで東京・八王子市内の同大学を訪問。「クリーンアップは今でも空いている」と挑戦心をくすぐった。

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-森下選手と初対面

岡田監督 もう少し小柄だと思っていたんですけど、92キロかなんかで。大学時代に体も大きくなって、打つだけじゃなく守りも走力も含めて、均整の取れた良い体をしているなというのが第一印象ですね。

-新人王を受賞した先輩として、プロ1年目に成功するためのアドバイスを

岡田監督 やっぱり力があれば当然、最初から使うし。力がなければもう少し鍛えてレギュラーポジションを目指してもらうとかね。外野のポジション1つを取るにしても、クリーンアップを打つにしても、みんなが認めるクリーンアップというかね。選手は一緒に練習したら大体の力量が分かると思うんですよね。それが一番、本人の判断(材料)になると思う。

(自ら続けて)

岡田監督 もっとやらないといけないと思うこともあるかも分からないし、これで僕はいけるとなるかもしれない。そういう意味ではすごく楽しみな2月のキャンプになる。今シーズンも(相手投手は)左の先発が多くなる。なんとか1枚、右打者は加わってほしい。そういう意味では本当に期待しています。

-岡田監督自身もドラフト1位入団。タイガースのドラ1の重圧をはねのけるためには

岡田監督 今は先輩とかも優しいしね。僕の時は怖い先輩ばっかりやったから、なんとかそこからはっきり言って逃れようと思ってね。それなりの力を付けないと、と思ったのが一番かも分からないくらいだったんですけど。今は高校の先輩もいてるし、後輩もチーム内にいてるみたいなので、その辺は全然、関東から大阪に行くとかは心配していないですから。そういう意味で昔の時より今の方がもっと思い切ってね。

(自ら続けて)

岡田監督 自分の時は外国人の監督だったんですけど、考え方も全然違って、はっきり「新人は使わない」と言われてね、僕の場合は。なんとか試合で使ってもらおうと思って、頑張ってからああいう結果(新人王)になったんですけど、今は全然そんなんないし。はっきり言って、力があれば使いますから。自分の時よりは楽にチームに溶け込んでいけると思いますね。

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