関大が関学大に連勝し、昨秋以来2季ぶり39度目のリーグ制覇を果たした。

4回1死から連打で1死一、三塁とし、佐藤慶志朗内野手(2年=愛工大名電)の適時打で先制。なおも好機は続き、この回に4点を挙げた。5回以降は関学大投手陣に追加点を阻まれたが、先発の最速150キロ右腕、鷲尾昂哉投手(4年=登美ケ丘)が3安打完封。9回2死から四球と安打で一、二塁としたが、危なげない投球で関大を秋連覇に導いた。

22日の1回戦は、2年後のドラフト候補として早くも注目される金丸夢斗投手(2年=神港橘)が1-0の投手戦を制し、この日は鷲尾が完封。早瀬万豊監督(64)は「鷲尾が期待通りにやってくれました。金丸も鷲尾も精神的にも肉体的にも非常にタフになってくれたので、投げてほしい、投げさそうかなと思わせてくれる投手に成長したかなと思います」と、最終節までもつれ込んだ激闘のリーグ戦を振り返った。

全国で勝つためには、絶対的エースを中心とした層の厚い投手陣が不可欠。「完投できるような投手にならないとつまらんで、と伝えてきた。春のリーグ戦で悔しい思いをした分、練習も頑張ってくれた」とねぎらい、昨秋逃した明治神宮大会切符を目指して関西大学選手権(29日開幕)に向かう。