笑う門には“神”来たる？ 巨人にドラフト2位で指名された慶大・萩尾匡也外野手（21）が23日、神奈川・横浜市の同大グラウンドで指名あいさつを受けた。学ラン姿で水野スカウト部長、脇谷スカウトと言葉を交わし「まだまだ成長しなきゃと、気の引き締まる思いになりました」と、柔らかい笑顔で言った。
“村神様”への挑戦権を得た。今季、史上最年少で3冠王に輝いたヤクルト村上は、同じ熊本出身で1学年先輩にあたる。文徳（熊本）時代に頻繁に対戦し、あいさつを交わす間柄。現在、秋の6大学リーグで3冠王のスラッガーは「大学に来たときからすごく意識してた。4年後、絶対プロに入って戦いたいと思っていた。すごく楽しみです」と胸を高鳴らせた。
“萩尾スマイル”がモットーだ。3年春、思うような成績を残せずに苦しんだ時、母親から笑う門には福来たるという意味の「笑門来福」と書かれた故郷の阿蘇神社のお札をもらった。座右の銘として胸に刻み、試合にも必ず持ち歩く。「（笑顔が）苦しいことを乗り越える1つの手段なのかなと思う」。目標はトリプルスリー。プロの険しい山も、きっと笑顔で乗り越える。【小早川宗一郎】
