今季限りで現役引退する日本ハム杉谷拳士内野手(31)が“引退試合”で号泣した。7回に代打で登場。大歓声に包まれて打席へ向かうと、三塁側の侍ジャパンベンチへ向かって、深く一礼。打席は右飛に終わり、苦笑いを浮かべたが、両軍のベンチが総立ちで拍手を送った。

その直後に「杉谷選手、14年間、お疲れさまでした」とアナウンスされるとともに、自身の登場曲が流れると、杉谷の目から涙が止まらなくなった。新庄監督とも熱い抱擁。「プロに入って14年間、たくさんの熱いご声援ありがとうございました。支えてくださった全ての皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。今日この日、この瞬間から、更なる『前進』に向け、日々精進していきます。野球というスポーツに出逢えて、本当によかったぁー!」とコメント。最後も場内へ向かって深く一礼して、大きな拍手が送られた。

杉谷は打席に入る前に球団を通じて「日本中のプロ野球ファンの皆様、そしてリアル野球盤のファンの皆様、14年間温かいご声援ありがとうございました。最後まで帝京魂を胸に、有終の美を飾りたいと思います。いざ、前進打法!」と、意気込みをコメントしていた。