プロ通算525本塁打の清原和博氏(55)の長男、慶大の清原正吾内野手(2年=慶応)が、東京6大学リーグ戦デビューを果たした。試合に敗れ、優勝を逃して3位でシーズンが終了した。

4-8の5回1死二塁で代打に送られた。2球目の124キロを打ち上げ、右飛に倒れ、悔しそうな表情でベンチに戻った。

慶大が2勝して勝ち点を挙げると優勝が決まる最終カードの早慶戦。清原は、第1戦の5日に、リーグ戦初のベンチ入り。だが出場機会はなく、初戦を落とし、崖っぷちの2戦目を迎えていた。

試合後は、グラウンドで大粒の涙を流した。「僕自身も悔しい試合だった。早大に勝って、神宮大会で4年生ともっと楽しみたかった。情けなくて…悔しくて。先輩に迷惑をかけてしまって、申し訳ない。もう4年生と野球ができないことが信じられない。悔しいです」と言葉をしぼり出した。