阪神西勇輝投手(31)が9日、兵庫・西宮市の球団施設で会見を行い、来季以降も阪神でプレーすることを表明した。すでに海外FA権を行使する意思を球団に通知し「宣言残留」という形を選択していた。新たに4年契約を結んだとみられる。

8日に自身のインスタグラムを更新し、阪神との契約合意を明かしていたが、この日は会見場に「みんなキャンプをしていますし、1人だけスーツというよりも、ともに、という意味で」とユニホーム姿で現れ、自身の言葉で思いを語った。「優勝をみんなでしたいという気持ちも強いし、まだ自分も味わえていないので。強い気持ちを持って宣言することで自分にもプレッシャーになるし、しっかりと成績を残せるようにやっていけたらと思っています」と宣言残留を決めた理由を説明。阪神とは「交渉の場を持っていただいて、残ってほしいと伝えていただいた。親身になってくれたこともうれしかったし、必要ということは何回も言われましたし」と残留への決め手となった交渉を明かした。

西勇は19年にオリックスから移籍し、先発ローテーションの柱の1人として奮闘。4年契約の最終年だった今季は9勝9敗で、防御率は同僚の青柳に次ぐリーグ2位の2・18と抜群の安定感を示した。また球界屈指の「イニングイーター」として今季は148回1/3とフル回転し、オリックス時代を含めて5年連続で規定投球回に到達。1年を通して戦力として計算できる。岡田監督は西勇について「(先発ローテは)そら当然よ、そら入れるよ」と明言し、残留を歓迎していた。