広島大瀬良大地投手(31)が、自己改革に取り組んでいる。今季は8勝9敗、防御率4・72に終わった。

「成長できるようにいろいろ考えて、いろんなことを試して、きつい思いをしていかないといけない」。根本から自分自身と向き合っている。

フォームから変える。身体を絞ってしなやかなフォームを求めてきたが、来季は力強さをプラスさせる。シーズン中の体重87~88キロからすでに92キロまで増量。顔の前まで上げた左手からリードして投げていた形を下半身主導に戻す。「いい感じで投げられてはいたんですけど、ちょっと行き詰まっていたところもあった。(投手2冠の)18年のようなリズムを取り戻しながらやっていこうかなと」。原点に立ち返る。

プレートの位置も三塁側から一塁側に変える。今季右打者の被打率は昨季の2割3分4厘から3割2厘に悪化。右打者の外角球にうまく力が伝わっていない感覚があった。また、右打者の内角に角度が生まれ、改良を重ねるツーシームの効果も増すと考える。「傾斜で慣れさせて、景色と感覚をまずは染み込ませるように」と、10月からブルペンでキャッチボールを続ける。マツダスタジアムだけでなく、広島市内の施設や県外のクリニックに通うなど、来季に向けた準備に余念がない。【前原淳】

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