ロッテ吉井理人監督(57)が11日、この日72歳で逝去した球団OBの村田兆治氏について「素晴らしい、尊敬する野球人だと思っていたので、今日こういう感じでニュースを知るのはすごく残念に思いました」と声を落とした。

この日朝、侍ジャパンで訪れた札幌から千葉へ戻り、ZOZOマリンでの秋季練習に参加し、報道対応した。村田さんの印象を問われると「トミー・ジョン(手術)第1号という、その印象が。自分も若い時にトミー・ジョンを勧められたんですけど、村田兆治さんのリハビリを見ていると、あんなにできる自信がなかったので僕はやらなかったですけど。復帰するのに2年くらいかかったんですかね。あそこまで根気よくリハビリをする勇気は自分にはなかったですね」と話した。

近鉄時代の88年、オールスター出場時に村田さんの方から話し掛けられたという。「一緒に練習しよう、って。すごい練習させられましたよ。ポール間をガーッていっぱい走らされて、腹筋1000回くらいやらされて。そのあとオールスター明け1週間くらい、調子悪かったので覚えてるんですけど」と笑いながら「これくらい練習しないと、一流になれないんだなというのは感じました」と当時を振り返っていた。【金子真仁】