ソフトバンク育成7位の京大・水口創太投手(23=膳所)が11日、同大学で球団側から指名あいさつを受け、入団へ決意を示した。

ドラフト直前、支配下以外ならプロ入りしないことも示唆していたが「プロに行かせていただきたいと思います」と断言し、「育成という中で自分がどういうふうに成長できるかを具体的に思い描くことができた。挑戦したいという気持ちになりました」と決意を表明。その後、京都市内のホテルで仮契約も済ませ、支度金300万円、年俸400万円で合意した。

医学部に在籍し、現在は1日約5時間の勉強で投球障害に関する卒業論文にも取り組む。春季キャンプと重なる来年2月は理学療法士の国家試験も控えており「球団と話をさせていただいて、勉強と野球を両立させながらできる形にしてもらう」と文武両道を貫く。

「球の角度が一番の持ち味」と話す194センチ右腕。福山龍太郎アマスカウトチーフ(46)は「ポテンシャルは素晴らしい。簡単にあの球威が出る選手はなかなかいない」と評価した。

目標の選手にメジャー移籍を目指す千賀を挙げる。「育成から球界を代表する選手になられた。自分もそういった道を歩みたい」。同大学2人目のプロ野球選手。期待を背負い、まずは支配下入りを目指す。(金額は推定)【波部俊之介】

◆水口創太(みなくち・そうた)1999年(平11)8月9日、滋賀県大津市生まれ。小学2年から野球を始める。滋賀・晴嵐小から北大路中、膳所高では2年秋からエースで3年夏は県大会ベスト16。最速152キロ。球種はカットボール、スライダー、フォーク。50メートル走は6秒28。右投げ右打ち。194センチ、100キロ。