心配いらんよ。正捕手候補の阪神梅野隆太郎捕手(31)が岡田彰布監督(64)に太鼓判を押された。ひと足早く安芸での秋季キャンプを打ち上げ。2週間の行動を見て指揮官も「もう心配も何もしてへんよ。ほっといてもやる方やろ、アイツもな」と目を細めた。秋季練習から正捕手の筆頭に挙がる背番号2。濃密な2週間で指揮官の信頼を得た。

献身的な振る舞いだった。若手投手陣の球を受けるため、2日からの秋季キャンプに参加。早速、初日からブルペンに入り、アドバイスを送った。21年ドラフト5位の岡留には1球投げるごとに丁寧に話しかける場面もあった。梅野は「層の厚い投手陣はずっと続いていてほしい。みんながいい成績を残してほしいし、助けることも大切」。各投手ごとに応じたコミュニケーション術を使い分け、イメージをすり合わせる時間を大切にした。

また、自身のテーマだった打撃面でも充実感をにじませた。特打にもほぼ毎日参加。「基本的には打撃練習を中心としたこの秋で、打撃内容はいい方向になってきた。本当に充実した2週間でしたね」とうなずく。今後も来春をイメージしながら体を動かす。「休む時は休んで。逆算してトレーニングをして、レベルアップしていきたい」。捕手固定の方針を打ち出す岡田タイガース。守備も打撃も向上心を忘れず、1つしかないポジションを目指して鍛錬していく。【三宅ひとみ】

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