日本ハム五十幡が“日本一先発トリオ”を相手に、盗塁の技術を磨いた。

沖縄・国頭での秋季キャンプ第2クール3日目の14日、野手陣の走塁練習で大型モニターが登場。そこで画面に流された映像は、オリックス山本、山岡、宮城のマウンドさばきだった。五十幡は「実戦に近い状態でやるっていうこと」と練習の意図を説明した。

モニターの中の山本らはもちろん、けん制動作も入れてくる。試合で撮影された“教材”を相手に、新任の代田分析担当兼走塁コーチによる指導の下、盗塁のスタートや帰塁動作などを徹底的に取り組んだ。チーム一の俊足を誇る五十幡も「昨年の秋や今年の春のキャンプでもやって、やっぱりそっちの方が実戦に近い状態で出来るので気持ちの入りも違います」と、手応えを感じた。

今季は新庄監督が積極的に盗塁やエンドランを仕かけたこともあり、チーム盗塁数は95個でリーグ3位だった。腰を手術した影響で、ほぼシーズンを棒に振った五十幡が完全復活する来季は、さらなる上積みも期待される状況。得点力アップにもつながる、新庄監督が目指す“足を使う野球”のレベルアップへ、五十幡も「どんどんプレッシャーをかけていきたい」と、意気込んだ。【木下大輔】

○…西武からトレード移籍した山田が、今季限りで現役を引退した“球界の元気印”杉谷超えを誓った。「技術も大事だけど、チームを盛り上げるという面を一番にやっていきたい」。秋季キャンプでは全力プレーと大声で連日、客席から拍手喝采を浴びている。ファンサービスにも積極的で、同じ元気印として「杉谷さんを超えていかないといけない」と、譲れない目標を口にした。

○…打撃練習では打席の前の方で打つ-。新任の八木打撃コーチが現役時代から取り組んでいた練習法を、一足先に万波が実践。秋季キャンプ前の練習で首脳陣から指導を受け「もしかしたら、八木さんの意向があったのかな。みんな、そうです」。投手寄りに立つため「(投手が)近くて難しい」。勝負強さを磨くため「代打の神様」の技術に興味津々だった。

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