国際武道大(関東5連盟代表)が、環太平洋大(中国・四国3連盟)の3投手の前に、ノーヒットノーランで敗れた。国際武道大は春の大学選手権に続き初戦敗退となった。

初回がすべてだった。先発の板川佳矢投手(4年=横浜)は「気合が入りすぎてフォームがバラバラになった」と初回、先頭に遊撃安打で出塁を許すと、2四球に守備の乱れで2失点。板川は2回から本来の投球を取り戻し、キレのいい変化球で見せながら。力のある直球で7回2/3を投げわずか2安打に抑えた。

しかし、相手3投手の前に、最後まで反撃の糸口を見いだすことはできなかった。板川は「初回に自分が0点に抑えていたら、得点できたと思う。先に流れを渡してしまった。何とか流れを呼び込みたかったのですが難しかったです」と、初回の投球を悔やんだ。

岩井美樹監督(67)は「10年前の明治神宮大会でもノーヒットノーランをされた。(徳山投手は)球質が良くて、高めのボール球を振らされた。いい投手ですね」と完敗にも感心しきりだった。