静岡商高の主将・戸田純太内野手(2年)が「3番・三塁」で先発出場した東大戦で、4打数3安打1打点2得点と躍動した。チームは4-6で逆転負けを喫したものの、存在感を示した。

静岡商高の戸田が、格上相手に気を吐いた。東大に4-6で競り負けたが、猛打賞の活躍。初回、1死二塁から放った右翼越え適時三塁打を皮切りに3安打と快音を響かせた。8回の本盗を含め2盗塁を決めるなど、50メートル6・3秒の足でも魅せた主将は「レベルの高い大学生が真剣勝負をしてくれてうれしかった。結果を残せて自信になりました」と、目を輝かせた。

今春から三塁の定位置を獲得。新チームからは主将に就任し、打線の中軸も担う。秋季大会では、中部地区予選からの5試合で19打数13安打の打率6割8分4厘と大暴れした。「前チームからの主力は自分だけ。結果を残さなければいけない立場だと思ってやっている」。その強い決意を、この日もプレーで示した。

それでも、慢心はない。秋季県大会でチームは常葉大橘との3回戦で敗戦(2●6)。戸田も、4点を追う9回1死満塁の好機で二飛に倒れた。「自分が1本出していれば、試合の状況も変わっていたかもしれない。今日の3安打を当たり前にしていきたい」。リベンジを期す来春以降の戦いを見据え、さらなる成長を誓った。【前田和哉】