巨人の第20代キャプテンに岡本和真内野手(26)が就任する。23日に東京ドームで開催された「ジャイアンツ・ファンフェスタ 2022supported by DAZN」で原辰徳監督(64)が、坂本勇人内野手(33)に代わり、任命したことを発表した。副キャプテンを吉川尚輝内野手(27)、投手キャプテンを戸郷翔征投手(22)がそれぞれ務める。

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8年ぶりに誕生した巨人の新キャプテンは開口1番、東京ドームの笑いをかっさらった。マイクの前に立った岡本和は脱帽してひと言。「何度も失礼いたします」。原監督が直前のあいさつで使ったつかみのフレーズをそのまま引用し、肝の据わったキャプテン像をファンに印象づけた。

2年連続でV逸し、5年ぶりのBクラスとなる4位に沈んだ今季を「ファンの方も、僕たちもめちゃめちゃ悔しい思いをした」と表現。自身も今季は打撃不振から8月に不動の4番を外れるなど苦しんだシーズンだったが、その中でも30本塁打を記録した。

球団生え抜きでは王貞治(19年連続)、松井秀喜(7年連続)以来となる5年連続30本塁打。揺るぎのない巨人の主砲となり、20年には原監督から「若大将」の呼び名を継承した岡本和こそ、第20代キャプテンにふさわしいと白羽の矢が立った。

07~14年までの8年間、阿部現ヘッド兼バッテリーコーチが務め、その後15年から8年間、坂本が重責を担ってきた。原監督はその功労者に「チームのことを全て抱えるのではなく、少し個人というものも、楽に戦わせようと思いました。拍手を送ってあげてください」とねぎらい、坂本は静かに頭を下げた。

世代交代のバトンを受け継いだ岡本和は「来年は絶対に優勝します」と覚悟のひと言であいさつを締めた。吉川、戸郷とともに若い3人が新生巨人を先導していく。【三須一紀】

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