明大(東京6大学)が接戦を制して国学院大(東都大学)に勝利し、6年ぶり7度目の優勝を飾った。

中日ドラフト2位の村松開人主将(4年=静岡)は3回に先頭で四球を選び、決勝のホームを踏んだ。試合後「自分はあんまりこういうことを言うキャラじゃないんですけど」と前置きした上で「最高です!」とスタンドに向かって叫んだ。

田中武宏監督(61)は「東都の国学院さんと、しびれる試合になるのは分かっていた。それに勝てて感無量です。偉大な先輩たちが築き上げてきた6回の優勝をつなぐことができてうれしい。全国(大学選手権)で負けて、部員一同、その瞬間から秋の日本一を目指してきた。選手を褒めてあげてください」と話した。

3回2死一、三塁で、蓑尾海斗捕手(4年=日南学園)が3球目の外角115キロにうまく合わせて右前打とし、1点を先制。

先発の村田賢一投手(3年=春日部共栄)は、持ち味の打たせて取る投球で、国学院打線を散発5安打に抑え、大舞台で完封をやってのけた。9回を被安打5の4奪三振、103球でまとめた。村田は「こういう接戦の展開は試合前から思っていたので、自分が対峙(たいじ)する1人1人をしっかり抑えることが勝ちにつながると思っていました」と話した。