文句なしMVPヤ!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が25日、都内で開催された「NPB AWARDS 2022 supported by リポビタンD」に出席し、2年連続2度目のセ・リーグ最優秀選手賞(MVP)を受賞した。

満票での選出は、13年田中将大(楽天)以来、野手では77年王貞治(巨人)以来、45年ぶりの快挙となった。パ・リーグMVPはオリックス山本由伸投手(24)が2年連続2度目の受賞。新人王はセが巨人大勢投手(23)、パは西武水上由伸投手(24)に決まった。

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紺地に茶色のストライプのスーツ、茶色のネクタイに身を包んだ村上が、最後も堂々とステージの中央に立った。

「この賞はほんとに1人で取れる賞じゃないと思っているので。チームメート、そしてチームスタッフのみなさん、僕を支えてくださったみなさんに感謝したいと思います」

日本選手歴代最多のシーズン56本塁打を放ち、打率3割1分8厘、134打点と合わせて、史上最年少で3冠王を獲得。チームを29年ぶりのリーグ連覇に導く大活躍に、299の有効票すべてが1位村上に投じられた。王氏以来となる快挙についても「投票していただいた記者の方に感謝したいと思います」と「感謝」の言葉を連ねた。

サッカーW杯での日本代表の勝利も刺激となっている。自身も昨年、東京五輪代表として金メダルを獲得しているだけに「日本中たくさんの方が期待して、たくさん応援する中でプレーする難しさも僕は感じたことあるので、すごく尊敬してますし(ドイツ戦での)勝ちはすごく良かった」と共感。その上で、来年3月開催のWBCについて「皆さんが注目してくれる大会だと思うので、期待に応えられるように頑張りたい」と意気込みを示した。

今季の球界を大いに盛り上げた「村神様」。2年連続MVPも糧に、サッカーに負けじと日本を盛り上げていく。【鈴木正章】

○…コロナにより無観客での開催が続いていたが、3年ぶりにファンを入れて行われた。また、20年3月より定期的に開かれてきた、Jリーグとの新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家メンバーに「NPB特別功労賞」が贈られた。

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