「ブラボー!」な契約だった。日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が2日、札幌市内の球団事務所で来季契約を更改し、約2倍増の3300万円でサイン。「ボス(新庄監督)を胴上げ」、「誰よりも本塁打を打つ」と、目標を設定した。

“堂安魂”で目標を達成する。この日未明、合宿所で「KOTARO」のネームが入った背番号21の代表ユニホームを着て、サッカーW杯のスペイン戦をテレビ観戦。スマートフォンでドイツ対コスタリカの戦況を見守りつつ、日本代表の決勝トーナメント進出を祈った。同点ゴールを決めた1学年上の堂安に「いつも、すっげえ強気なコメントをする。有言実行はカッコイイ」と大興奮。堂安が18年、A代表に初選出された時の背番号は21で「僕も21番だったので親近感が湧いて。強気な感じが好き。僕も強気で行きますよ、もちろん」と鼻息を荒くし「(FAで去就が不透明な近藤が)もし抜けても『僕がいる』というところを見せたい」と意気込んだ。

今季自己最多の18本塁打も、満足はしていない。飛躍のために、交渉の席では球団に初動負荷トレーニングの機器導入を訴えた。見据えるのは本塁打王。「(本塁打を打ったら)全部『俺のコースだったんで』って(言おうかな)」。心震えた堂安のコメントを、来季新球場で量産する。(金額は推定)【中島宙恵】