オリックスが、今オフのメジャー挑戦を目指す吉田正尚外野手(29)のポスティングシステムによる移籍交渉の申請手続きを行ったことが4日、分かった。手続きに支障がなければ、近日中にも受理される見込み。受理されれば、米30球団に通知された翌日から45日間にわたって、譲渡金支払いの意思がある大リーグ全球団と交渉できる。

日本時間5日から開幕するウインターミーティングに向け、オリックスの主砲が準備を整えた。吉田正は1勝2敗1分で迎えた日本シリーズ第5戦の9回、ヤクルト・マクガフから劇的なサヨナラ2ランを放って頂上決戦の流れを呼び込み、日本一に貢献。戦いを終えた直後に、メジャーへの思いを明らかにした。話し合いを重ねた結果、球団は11月17日にメジャー移籍を容認。代理人を敏腕で知られるスコット・ボラス氏に決め、進展を待っていた。

メジャー市場も、日本時間3日に18、19年のサイ・ヤング賞投手デグロムのレンジャーズ移籍が決まるなど大物に動きが出始めた。首位打者2回、最高出塁率2回の実績に加え、三振の少ない吉田正に対し、ヤンキース、レッドソックスなどの名門が興味を示していると伝える米メディアもある。ボラス氏も11月初旬のGM会議で取材対応した際に「コンタクトが上手で出塁率が高い選手を多くの球団が探している。吉田正がまさにそうで、ここでも必要とされている」と語っていた。夢の実現に向けた動きがいよいよ本格化する。

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