阪神青柳晃洋投手(28)と梅野隆太郎捕手(31)が7日、セ・リーグの「最優秀バッテリー賞」を受賞した。

阪神からは03年井川、矢野05年藤川、矢野以来17年ぶり3組目。2人で組んだ時の青柳の成績は7勝2敗、防御率1・56と5つの貯金を稼いだ。

都内で表彰式に参加した青柳は、パ・リーグで同賞を受賞した山本、若月コンビに刺激を受けていた。2人は6月18日の敵地西武戦で史上86人目のノーヒットノーランを達成。青柳は「梅野さんと完全試合、ノーヒットノーランをできる日を楽しみにしている」と2人での偉業達成を誓った。

 悔しさを力に変える。5月6日の敵地中日戦。相手先発の大野雄が10回2死まで完全投球。青柳も負けじと9回まで0を並べたが、10回に1失点しサヨナラ負けした。「僕が成長した1試合でもあったし、今年一番印象に残る試合」。リベンジの思いを胸に大記録を目指す。

その中日戦でマスクをかぶった梅野も決意を新たにした。「ヤギの負けてしまったあの悔しい(顔)は忘れられない。来季も常にエース級と戦っていく。そういうところでも白星をつかめるようにしたい」。青柳の言葉通り、コンビで快挙を達成できれば最高だ。

今季、青柳は最多勝(13勝)、最高勝率(7割6分5厘)、防御率2・05で3冠を獲得。「(来季は)1点台、欲をいえば0点台で」と貪欲に成長を目指す。岡田監督は梅野を正捕手に固定する方針。青柳、梅野コンビが、「アレ(=優勝)」への白星を積み上げる。【石橋隆雄】

<阪神歴代最優秀バッテリー賞>

◆03年=井川慶&矢野輝弘 井川は20勝と防御率2・80でMVPを獲得。矢野は頭脳的なリードで若い井川を引っ張り、星野阪神のリーグ優勝に貢献した。

◆05年=藤川球児&矢野輝弘 7年目の藤川がJLKの一角として勝利の方程式入りし、80試合で46ホールドの大ブレーク。円熟味を増した矢野は、精神的支柱となり、岡田阪神の優勝に貢献した。

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