ソフトバンクは12日、日本ハムから海外フリーエージェント(FA)権を行使した近藤健介外野手(29)を獲得することを正式に発表した。出来高込みで推定6年総額35億円超で合意した模様。宣言残留を認めていた日本ハムには、この日までに新庄監督、稲葉GMらに断りの電話を入れた。

度重なる交渉が実った。ソフトバンクは交渉解禁日だった11月11日に即日アタック。藤本博史監督(59)も電話で直接熱意を伝えた。さらに同21日には、近藤と親交が深い長谷川勇也1軍打撃コーチが交渉の席につき、ラブコールを送った。条件も当初の4年総額20億円から大幅アップ。宣言残留を認めていた日本ハムを含め、5球団との争奪戦を制した。

今オフはDeNAから国内FA権を行使した嶺井の獲得にも成功。さらにロッテを自由契約になったオスナ獲得も秒読みという状況だ。異例の大型補強で、3年ぶりのリーグ優勝奪回を目指す。

◆同一年のFAで2人以上獲得 20年巨人以来18度目。巨人の10度が最多で、ソフトバンクは94年工藤と石毛、10年細川と内川、13年中田と鶴岡に次いで4度目。これまでソフトバンクが2人獲得した時の翌年順位は95年5位、11年優勝、14年優勝。11年は内川が首位打者、14年は中田がチーム最多タイの11勝を挙げるなど、FA移籍の選手が活躍して優勝した。

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