阪神佐藤輝明内野手(23)が来季のスローガン「A.R.E.」に即反応し、豪快アーチでのアレ貢献を誓った。

18日に地元の兵庫・西宮市内で「佐藤輝明野球教室」を行い、出身チームの「甲東ブルーサンダース」含む7チーム約120人の少年少女に守備や打撃を指導した。野球少年からまさかのヤジを浴びながら、フルスイングを実演し、会場を盛り上げた。

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虎の若き大砲が新スローガンを歓迎した。前日17日に発表された「A.R.E.」。岡田監督が就任以来連呼する「アレ」をシンプルに表現し、話題を呼んだ。佐藤輝はこの3文字を振られると、ニヤリと笑った。「面白いんで頑張ります」。Aは「狙う」を意味するAim。「狙う…、それはホームランでしょ」と言い放った。新人の左打者ではNPB史上初となる2年連続20本以上の本塁打を放った23歳が、豪快アーチで来季スローガンを体現する。

寒空のもと、この日は参加した少年少女野球7チーム約120人に打撃や守備を指導した。打撃では「何人かいたんですけど、ボールの上たたいちゃってる子がいたんで、ボールの下をたたき上げられるように」と、身ぶり手ぶりを交えながらアドバイスを送った。そんな「輝先生」がタジタジの場面に直面した。

ロングティーで自ら実演したが、会場の甲子園浜野球場には左打者を苦しめる逆風が吹いていた。「甲子園と一緒で浜風がきつかった」。15スイング目でようやく初アーチ。子どもたちからは「もっと打ってや」と厳しい“ヤジ”も飛び出した。計24スイングで柵越えは2本。「甲子園よりプレッシャーでしたよ。何とか打てたんで耐えました」と思わず苦笑した。

野球教室には小学6年の弟、悠くんも所属する出身チーム「甲東ブルーサンダース」も参加し、次男で関学大野球部の太紀内野手(22)も手伝いで加わった。兄弟3人で同じグラウンドに立ち、「うれしかった」と感慨深げに振り返った。今年7月のDeNA戦では同チームの小学5、6年生を甲子園に招待。3打数1安打で勝利に貢献し、後輩に勇姿を見せた。「生で見るのは全然違うので。しかも甲子園という素晴らしい雰囲気で。いっぱい見に来てもらいたい」。ホームランを狙い打ち、来季も地元を盛り上げる。【波部俊之介】

阪神佐藤輝明内野手の弟で関学大・佐藤太紀内野手(22)が、兄の野球教室の「お手伝い」で参加した。「気を使わずにできた」と佐藤輝が子どもたちの目の前でロングティーを行った際に、ボールのトス役を務めるなどサポート。「子どもたちが楽しんでくれたので、良かったんじゃないかと思います」と振り返った。

太紀は187センチ、97キロの恵まれた体格を持つ右打ちの長距離砲。大学卒業後は独立リーグのBC・福島へ加入することが決まっている。10月20日に行われたNPBのドラフト会議では指名漏れ。兄から「頑張れ」とエールを送られたといい「高いところに行きたい」と、将来的なNPB入りへの強い思いをあらためて口にした。

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