広島栗林良吏投手(26)が20日、来季の球団シーズン最多セーブ更新を誓った。マツダスタジアムでチーム大トリとなる契約交渉に臨み、4200万円増の9500万円でサイン。3年目の年俸では球団最高額を手にして、来季に向けて「永川さんの成績を超えてセーブ王を取れたら」と珍しく具体的な数字目標を設定した。

プロ2年目の今季は31セーブ、防御率1.49。ルーキーイヤーから2年連続30セーブを記録した一方で、開幕直後、CS争いの渦中ではセーブ機会失敗もあり「納得のいくシーズンではなかった」という。「開幕当初から自分が足を引っ張ったせいで、結果的に上位に行けなかった」。さらなる進化へ情熱は強い。

すでに新井監督からは秋季キャンプ終了後、電話越しに「9回で行くから頼むよ」と守護神継続を伝えられている。1年目の28四球から15四球に減らした制球力を今まで以上にみがき、課題だという「四球からの失点」を少なくするつもりだ。その先に08年永川の球団シーズン最多38セーブ、さらには日本球界最速セーブの更新が待っている。

2年目終了時点で計101試合登板、68セーブ。残り32となった通算100セーブにプロ3年目で到達すれば、年数に限れば日本人最速となる。新人年から3年連続30セーブ以上となれば日本球界初。本人は「あまりそこは気にせず」と冷静だが、日本球界最速100セーブとなる03年中日ギャラードの148試合も更新が可能な状況だ。

21年東京五輪の守護神は当然、来年3月WBCの侍ジャパンメンバーにも選ばれる可能性がある。「そういう舞台で戦ってみたい気持ちはあるけど、自分がどうにかして入ろうとしても無理なので、あまり意識はせずに。準備だけはしっかりしていかなければいけない」。地に足がついた姿勢が頼もしい。【佐井陽介】

▽広島鈴木球団本部長(栗林が3年目では球団歴代最高年俸となり)「抑えは最後の締めなので安心感が大事。数字だけの査定ではない」

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