プロ野球の快記録や珍記録を振り返る連載「データで見る22年」。第8回は西武山川穂高(31)を取り上げます。

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山川が41本塁打を放ち、47本の18年、43本の19年に次いで3度目の本塁打王に輝いた。40本以上も3度目で、山川が40本打った年のパ・リーグの本塁打2位は18年が柳田(ソフトバンク)36本、19年がデスパイネ(ソフトバンク)36本、今季が浅村(楽天)27本。80年のパ・リーグは40本以上が5人、04年のセ・リーグは6人いたが、山川が打った年のパ・リーグは3度とも1人だけ。同じ40本でもリーグで5、6人いたシーズンと1人では価値が違う。40本以上が3度は17人目だが、リーグ唯一の40本以上が3度は王(巨人)の9度、南海時代に4度の野村に次いで3人目だった。

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2位の浅村とは14本差。山川が2位に2桁差をつけたのは18年に次いで2度目になる。今季の村上(ヤクルト)が26本差の新記録をつくったが、本塁打王争いで「大差」の基準はやはり10本だろう。14本差は8位タイとなり、2位に2桁差の本塁打王が2度以上は通算8度の王、62、63年野村、85、86年バース(阪神)に次いで4人目だ。

先制11本、同点4本、勝ち越し5本、逆転1本と、肩書付きの殊勲アーチが21本あった。殊勲アーチは18年の14本を上回り自己最多。今季は殊勲安打31本、勝利打点19度も自己最多で、この3部門がリーグ1位。セ・リーグでは村上、パ・リーグでは山川が殊勲3冠となった。殊勲弾が多くて2位に大差は村上と同じだが、本塁打の方向は違う。村上は左18本、中13本、右25本と打ち分けたのに比べ、山川は左30本、中8本、右3本と、73%が引っ張った1発。左方向への本塁打は20、21年の15本から倍増し、本塁打王を獲得した3年はすべて30本台。豪快な引っ張りを取り戻し、キングの座を奪い返した。【伊藤友一】